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今日の東京市場はこれまでの上昇一辺倒だったムードから一転、極めて重要な局面を迎えることになりそうだ。寄り付き前の日経平均先物は67,300円近辺まで下落して推移しており、現物市場においてこれまで強固なサポートライン(節目)と見られてきた日経平均68,000円の大台を、いよいよ下にブレイクしてくる可能性が極めて濃厚となっている。
振り返れば、今回の日本株の大相場は「政治への期待」が起点だった。石破政権退陣発表の翌日から始まったいわゆる「高市トレード」は、市場に責任ある積極財政や消費税減税といった財政出動への期待感を抱かせ、これまで押し目らしい押し目をつくらないままに一直線に上昇チャートを描き続けてた。
皮肉にも、肝心の政権の成果や政策の具体化がうやむやになってきた今のタイミングで、市場の期待先行のエネルギーもいよいよ限界を迎えたようだ。これまで売り方を焼き尽くしながら買い進まれてきた無敗のチャートも、ここへ来ていよいよトレンド変転の時を迎えたと言わざるを得ない。
昭和の世情においては、世界をリードする経済の強さと、それに追いつかない永田町のドタバタ劇を指して「経済一流、政治は三流」と揶揄されたものだった。具体的な政策が空手形のままであってもこれだけの株高が維持されてきたのは、結局のところ政治の力ではなく、AI半導体特需をはじめとする民間企業の稼ぐ力や、黙々と富を生み出し続ける現場の力、すなわち「一流の経済」の底力があったからに他ならない。
期待というメッキが剥がれ落ち、68,000円という大節目を突き破ろうとしている今、市場は再び「政治の思惑」から離れ、企業のファンダメンタルズという現実を直視する冷徹かつ健全な局面へと移行してゆくのだろう。目先の下値メド探りの展開に、十分な警戒が必要な一日となりそうだ。
(9984)ソフトバンクG・・・・米国株式市場の上昇はこの株の命綱だが、今やNYダウ投信を買うのと同じ効果を持つ日本株となっている。
(6055)ジャパンマテリアル・・・・連続最高益更新予想の出遅れ株。全般下落で空売り流入から需給思惑が出てくるか。
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