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NYダウが金融引き締めのピークで史上最高値更新という離れ業を演じている。中央銀行が伝家の宝刀を抜く金利操作では景気過熱とインフレを抑え込むために高金利政策を打ち出すことで、個人消費を冷やす。

やがて商品在庫が積み上がり商品を値下げしないと売れない状況に突入すると在庫調整が掃ける期間は株価が不況期入りを先取りする形で大調整となるのが本来の景気と株価のサイクルのはずだ。

戦後の米国経済と株価はしっかりとこの動きをしてきた。しかし現在目の当たりにする米国における金融引き締めをうけた米国経済と景気サイクルは戦前戦後を通しても見たことが無い光景だ。リセッション(景気の後退)も、不況期も無いまま次の緩和期を探る状況で株価はすでに最高値となっていいる。

米国経済が以前と大きく異なるのはIT、AIなどで世界市場を独占する勝ち組企業が集中することだ。かつて日本と欧州勢に自動車、機械、精密機器、家電など主要産業の大半で敗者となり「米国人は怠け者」と日本人に馬鹿にされていた時代から30年で立場逆転を痛感する。

金融引き締め期にもかかわらず米国で株価の暴落が起こらなかったことがリセッション無き引き締め終了という完全勝利をもたらしている。景気後退が先か、株価暴落が先か、といえば株価暴落が突如起こってそこから不景気がじわじわ世を覆うのがセオリーだ。今回のように株価暴落がない金利の転換は前例のないことだ。
(3649)ファインデックス・・・・第3四半期決算も好調、チャートは緩やかな上昇トレンド継続。
(6758)ソニー・・・・上値の重さが目立つ。ボックス下限域12000円接近は買い安心。