


今日の東京市場は先週末の上昇を吐き出す流れとなりそうだ。3月決算企業の中間決算月の9月は機関投資家の換金売りが出やすいとされてきたのは昔話で、昨今ではまったく無風化する傾向が強まっている。今年に限ってはあらためて買い上げられる9月となっており相場の変容をまじまじと感じる。
今日のように相場全般が下げていい日にこれまで逆行してきたものに海運株がある。高配当銘柄でもある海運株の上昇には空売りが積みあがりやすい。売り方は株価でも踏み上げられ、今月末の配当権利日には配当調整金の支払いまで確定させられる。
つまり今回の踏み上げは今月末の配当権利までの買い方・売り方の我慢比べの結果ともいえる。特に信用倍率が売り長になっている川崎汽船では株価が売り方の買い戻しゾーンに到達する気配がない。
川崎汽船の信用倍率が徐々にではあるが、底を打ちつつある。直近の値持ちの良さに気を良くした信用買い方が増えてきたのか?本格的な反転下落相場入りには今と真逆の状況、信用買い残の重みが必要であり、そこまでの相場急変がやってくるとすればそれは個別材料ではなく全体の急落相場だろうか。
(9107)川崎汽船・・・・売り方は配当調整金の負担は覚悟したか。そのあとに踏み上げがくると目も当てられない。
(5253)カバー・・・・エニーカラーの好決算に刺激され上場来高値が視界に入る。日本はVチューバーを理解できない国である。