


株式市場でAI関連株がテ−マ株として相場を牽引したのが数年前の話だ。今や人工知能と言っても何の新鮮味の無いフレ−ズになってしまった。夢の世界の話ではなくなりすでに気がつかないだけで身の回りに入り込んでいる。
AIと聞くと、人のように思考の末から答えを導くように思われているがそうではない。蓄積された情報から類似手を抽出して最善手であろうことを提示するにすぎない。人はそれを考えていると錯覚しているか思い込んでいるだけだ。
だからそれを使う人が商売のしかたを誤るとおかしなことになる。企業がAIの使い方を誤まった最初の出来事が就職情報サイト「リクナビ」が本人の同意無しに内定企業に対する辞退率を勝手に情報価値化して商売していたことだ。
学生のネット上での挙動をAIが分析して「他の会社に興味がある。」と導き出せば、そのスコアが勝手にその学生の「裏切り可能性」としてレッテルを貼られてしまう。
より多くの他業種や、他職種の情報を得ようと活動すればするほど、「コイツは迷っている」としてブラックリストに知らね間に書き込まれてしまう。しかもそれを売り物にしたのだから一種の予想屋の進化系ともなる。
人間の判断や行動なんて、合理的とはいえないことばかりだ。いざとなったら直感とフィ−リングで決めてしまうのが人間だ。リクナビが犯したミスもリクナビからすれば良かれと思った事業計画の予想と結果の差が現実と認識したことだろう。リクル−トキャリア社はAI犯罪のさきがけとなる不名誉を犯したことになる。
(7370)エンジン・・・・ようやく売り飽き気分が出てきた。1500円以下の下値はたかが知れている。大底打ち前夜。
(5108)ブリジストン・・・・内燃機関からEVシフトが加速しようとタイヤはゴムだ。生き残る可能性の高い国際優良株だ。