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週末の東京市場は、どこか張り詰めた空気に包まれている。投資家にとっては月に1度のイベントである米雇用統計は独立記念日の振替休日を控える関係で、例年より1日早く前倒しで発表された。その内容は非農業部門の雇用者数が5.7万人増と、市場予想の11.3万人増を大幅に下回る結果となった。失業率は4.2%へ改善したものの、労働市場の明確な減速を示したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測が後退している。これを受けて為替市場ではドルが売られ、ドル円相場は一時160円台半ばへと急落した。不意打ちの円買い介入への警戒感もくすぶる中、これまでの「円安・株高」の構図に冷や水が浴びせられた格好だ。

こうした外部環境の変化以外に、筆者が強い危機感を抱いているのが、日本株市場の「主役」たちの変調である。昨日、これまで全体相場を引っぱってきたキオクシアをはじめとするAI半導体セクターが大きく下落した。生成AIブームを背景とした半導体株買い一辺倒だった相場の風向きが、ここにきて明らかに変わりつつあるのを感じる。利益確定売りの動きはこれまでの上昇ピッチと変わらないとすれば緊張感が高まってくる。

テクニカル面でも、日経平均の上昇トレンドには黄色信号が灯る。足元の相場は上下に4,000円前後も乱高下する非常に荒い値動きが続いているが、チャート上には相場の天井圏で出現しやすいとされる「ブロードニング・フォーメーション(逆三角保ち合い)」のサインが点灯した。買いと売りの攻防が激化し、高値と安値の幅が拡大していくこの形状は、ネガティブな材料に敏感に反応しやすく、にわかに下にストンと落ちやすい要注意のパターンだ。

米国の雇用減速、円高への揺り戻し、そして半導体セクターの変調。これらの材料が重なる今、日経平均は一転して下値を模索する局面へと入ったとみるべきだろう。これまでの楽観論を捨て、ここからの荒波に備える警戒心が求められる局面だ。
(6315)TOWA・・・・3000円割れから吹き値3500円のボックス相場では下値待機で買い準備がよさそうだ。
(8002)丸紅・・・・資産売却をすすめスリムで強固な財務体質に変身を図る。総合商社では見直し余地大。

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