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人間であれば過ちを犯すことは良くあることだ。日常の些細なことから、望むべくも無い重大事まで、ほんの紙一重の違いでその後の人生を狂わせることになる過ちは意外と身近にあるものだ。
今週、久しぶりにネット民を突き動かした事件が起きた。すでに大半の方ご存知だろう。一般媒体でも報道された相模原市内の中学生が小学生とみられる児童に因縁を付け、泣かせるまでの様子を撮影した動画をインターネットの動画サイトに投稿したことから事態は動き出した。
その動画にはランドセルに黄色い帽子をかぶったどこででも見かける小学2年生の男の子とその子を大声で脅し面白がる制服姿の男子中学生が映し出され、撮影する者の発するかみ殺すような笑い声が入っている。
歩いている男の子に男子中学生が後ろから近づいて故意にぶつかり、「おい、いてえんだよ」と因縁を付ける姿が写されている。男児は途中、「ごめんね」と中学生に謝るが、中学生は「ごめんね? おい、いてえんだよ、おい」としつこく詰め寄ると、男児は泣き出してしまう。それを面白がっている中学生。
誰しも経験あるだろう。小学生時分に制服を着た中学生や高校生がいかに大人びて見えたかを。その時小学生の感じた恐怖はいかばかりかと思うと胸が痛む。小学生が家に帰ってからその時の出来事をどう咀嚼したのか。子を持つ者でなくとも被害者家族のくやしさを我が事のように感じることができるはずだ。
加害者がネットに自分達の顔を乗せる能天気さに恐れ入るが、そこからのネットユ−ザ−の仕事は早かった。中学生の本名、学校連絡先、自宅写真、自宅所在地、親の顔までUPされる。今は過ちの代償を身をもって感じていることだろう。
これまでにも似たような事は人知れずあったのかもしれない。このような幼稚で情けない事が繰り返されるたびに、法的制裁が及ばぬような些細なことに対して、それを凌駕するような社会的制裁が跋扈する陰湿な社会に傾倒していく。彼らの犯した過ちの代償は彼らが決めることができない。未成年であろうが悪事をはたらいた者は、全く関係の無い者からも気が済むまでバーチャルで殴られ続ける。そうした不正義を助長することに一役買った罪は大きい。社会全体の教育力を回復しなければ経済どころの話ではない。
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