いよいよ民主党の役員人事も決まり主要閣僚の名前もちらほら上り始めた。前政権に対するマスコミが煽り立てる倒閣運動もおさまり、少しは実りのある政権が始動しはじめる。前政権では政治というものは、政治家同士の人間関係を抜きにしては動かないものであることを目の当たりにした年月であった。

トップダウンという政治家が最もあこがれる指導体制確立の成否は、総理大臣に上り詰める前からいかに各方面に気配りをし面倒見の良い、行儀の良い行いをしてきたかにもよるようだ。それを抜きにできるのは小泉張りの圧倒的な国民的人気と支持が必要になってくる。

菅政権の政治手法ともいえた、与党内、政権内での調整が面倒なことから逃げ、或いは中間過程を省略し総理の決断を支持しないのはおかしいとばかりの結論先行の発言をくりかえす行為の無力さは大いに新政権の参考になるだろう。野田新総理に求められるのはまさに、調整力、交渉力といった人間力である。

野田新総理は自らをどじょうにたとえて見せたが、風貌というより、政治手法そのものに泥臭い、ドブ板を一枚一枚めくっていきながらご機嫌伺いをして回るほどの説得力が必要になる。国民・政党間・政治家間で「助けてくれ」と真摯に頭を下げて回ることが大切になる。

最初の1ヶ月は誰でも話だけは聞いてくれる。この期間が勝負である。(dfb)
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