

今週、監視する主な銘柄は以下のとおり。先週は米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第三弾(QE3)を決定したことをうけて、日銀も政策決定会合で更なる緩和策を表明したものの、尖閣諸島の国有化問題をきっかけとした中国国内の反日暴動の拡大懸念などで好材料・悪材料が相殺され週末には軟調のまま値を消す展開となってしまった。日中間の経済関係の結びつきの強さゆえ、手控えム−ドから身動きが取れない東京市場である。
欧州危機が一息つき、アメリカではQE3が現実のものとなった今、ようやく東京市場にも反転攻勢への転換期となりうるチャンスタイムだっただけに全くツキに見放されたようだ。一難去ってまた一難。それも安全保障を含めた領土紛争という戦後経験したことのない難題に直面するだけに、先行きを読み難い地政学リスクの中に身をおくことになっている。
このような日中両国間の緊張関係とその影響を強く受けるであろう今後の日本経済を評価するべき為替市場が、現在も円高を維持しているところを見るにつけ、「日本の金融当局は何もやってこない」と為替トレ−ダ−に舐められてる証を垣間見れるのではなかろうか。
(4406)新日本理化・・・・・・今週は鐘の音が鳴り響く期待感が高まりそうだ。
(8029)ルック・・・・昼時をはさみ相場が乱高下する週になりそうだ。
(6101)ツガミ・・・・ここでは中国関連株のイメ−ジがあるのが難点だが、アップルのアイフォン5祭りはこれからだ。