野田−小沢会談が平行線というのか決裂というのか合意形成にいたらなかったらしい。一国の総理がなかなか会ってもらえないほどの一兵卒という名の大人物になぜここまで手を焼くのだろう。小沢周辺の取り巻きはほとんどは正真正銘の一兵卒連中でそれまでの歴戦の重臣には全て逃げられてしまう人物だ。

政治家としての魅力というより、人間としての凄味があるのだろう。足軽も寄らば大樹の陰で戦で命を落とさないためには名のとどろく大将にぶら下がりたい心情は理解できる。駄々をこねれば官邸周辺まで揺れ動くのは多少は影響力が残っているのだろうか。

いずれにしても小沢は党首選挙で敗北している身だ。正攻法の選挙で敗れた以上、党内多数を形成できない人物との評価で十分だ。自分が党首になった時だけは回りが大人の対応をしてくれることを期待でもしているのだろう。

これまでも政治家として悪者風に書きたてられることの多い小沢だが、実際に泥をかぶった事はほとんど無い。東日本大震災の原発対応にしても、東電対応にしても枝野や細野のように国民の前に出てきて、最前線で袋叩きになりながら汗を流すことは絶対にしない。火の粉をかぶるようでは大将の器ではないとの還暦過ぎの勘違い君につける薬は無い。

今の日本に、こういう一兵卒が勤まる仕事はもうない。

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↑ 弱すぎの展開にヤレヤレだ。