1日1回クリックにご協力お願いします。いただいたクリックを励みに更新しております

昨日の東京市場は年初来高値を更新する上昇を見せ続伸、円相場も99円後半をつけるなど春風が吹いていた。海外発の悪材料を意識した売り物が出尽くし、周りを見渡せば上げるしかない雰囲気が市場を覆っている。

よく「まだ何も実際に動いていないアベノミクス」「期待感だけでここまできた」などとまず否定論から入る論客の声も、次第に説得力を失い、その声も小さくなってきている。現在の相場を「バブル」と呼ぶことは簡単だ。日経平均38000円時代を知る投資家としては、わずか3分の1程度の回復で「バブル」という表現を持ち出すのは可笑しく思えるものだ。

今株式市場で起きている上昇気流は、気が遠くなるような長期間継続してきた負の循環から、正の循環を取り戻すときに必要とされる衝撃波といえる。まず流動性供給により金融資本市場が上昇し、富を創出する。その富が消費経済に還元され、長い導火線に火をつける。今はようやく火を点火したにすぎない。

これまで日本全体に「何をやっても衰退への道からは方向転換できない」といった考え方が充満してきた。50円/1ドル説を唱える学者が経済コメンテ−タ−としてひっぱりダコになっていたりもした。

それが安倍政権誕生以降、その強い意思と行動力にようやく景気の「気」の部分が突き動かされてきた。今の株高は流動性の緩和のみならず、常に半年先を読むといわれるマ−ケットの期待感の表れと素直に受け止めたい。悲観論者が本を書けば儲かる世の中はそろそろ断ち切らねばいけない。デフレ脱却へ政策の総動員をかける国の株価が少しばかり回復したといっても、最高値の3分の1程度というのはおかしいと、今の時点で立ち止まって気づく必要がある。


(8802)三菱地所・・・・・昨日の一服は長くは続かない。
(6502)東芝・・・・・総合電機の出遅れ顕著。外資がレ−ティングをいじり始めた。
(8511)日証金・・・・・この株式市場の活況はそのまま日証金の業績回復につながる。
banner (8)