兜町 放浪記

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2016年07月

後ろから人を差す人間

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今日は注目の東京都知事選投票日である。前都知事の見苦しく恥ずかしい権力への執着騒ぎからの首換え選挙ということで随分と盛り上がっている。

その中のひとり、小池百合子氏に対し、同じ釜の飯を食っている対立候補である増田寛也陣営の応援演説中に、元都知事石原慎太郎が得意の人刺しをやってのけた。

小池百合子候補について、「大年増の厚化粧がいるんだな」「やっぱり厚化粧の女に任せるわけにはいかない」と罵倒した。小池を刺したつもりが、当然のごとく石原の刺した相手は応援演説に招かれた増田寛也となった。

石原が常に自民党時代に傍流政治家であり続けた理由は、この頭のネジが2〜3本抜けた、思いつきだけの無責任男であるからだ。石原慎太郎が東京都知事という分際で、超一級の外交問題である(領土問題ではない)尖閣諸島の購入を推し進め、その後の中国全土に反日暴動を起こす引きがねを引き、日中の緊張状態を煽りながら結局何の政治的後始末もせず今日に至っている。

かつて政治行動を共にした元維新の党の橋下徹共同代表を評し「彼ほど演説の上手い人はいない。 若いときのヒトラーだ」と発言したが「別の褒め方があるだろう。」と感じるのが正常である。しかし石原慎太郎という人物にはそれがわからない。

この石原特有の無責任な一言で、橋下徹という政治家は刺されたのである。将来、橋下徹が政治家として登りつめる節々で、石原の口を飛び出した言霊が道を塞ぐだろう。海外メディアなどはこぞって「彼は若きヒトラ−と評されている」と流すはずだ。

このような「後ろから人を差す人間」でも務まるのが東京都知事なのである。大阪府と違い、都は優秀なスタッフが切り盛りし、財政も余裕綽々、大改革など必要の無い優等生自治体である。澄んだ池に手を突っ込んでかき回す愚か者だけはやめてもらいたいのが都民の本音ではないだろうか。
(6029)アトラ・・・・・株価は地味ながら着実に上値を取っている。最近の中でもIPO成功銘柄のひとつだろう。

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誰のための追加緩和なのか

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今日の東京市場は日銀が何らかの追加緩和策の実施に踏み切るか、見送るかの決断に神経が集中する1日だ。

マイナス金利導入を決断した今年の1月29日の翌日のザラバ高値を起点に日経平均は下落基調に転じている。マイナス金利導入という「サプライズ」もわずか2日の賞味期限だった。

たしかに何もしないでいることが、株式市場や為替市場の身勝手な思い込みや過大なリクエストに対し、逆効果であることは認めなければならない。しかし、そもそも誰のための追加緩和なのかという疑問は常につきまとう。

現在のマイナス金利が日本経済を下支えしているのか。追加緩和を聞いて個人消費が雪崩を打つように動き出すのか。

日銀による異次元緩和は円相場と株式市場を動かすことに成功してきたものの、ここにきて市場の水準を維持するための手段に変容してしまっている。実体経済を刺激する効果より、何兆円のETF購入をするだの、もはや円安・株高のために実施する苦肉の策となってしまっている現実が気がかりだ。
(4312)サイバネット・・・・上期経常利益を34%増益に上方修正。仕手性を持ち合わせる材料株として注目される。

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任天堂の赤字転落

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さも有りなん、とはこのことだろうか。先週末に衝撃の告白をして株価がストップ安をつけた任天堂の四半期決算が公表され、売上・営業益・経常益・最終益ともすべて前年同期を下回り、赤字転落の結果となった。

一連のポケモンGO人気だが、配信が7月以降では第一四半期に何らかのオンがあるはずもなく、投資家も業績に対する数字的な関心はそれほどない。しかし一部ではポケモンGOに関する何らかの新しいアクションを期待する動きも存在していた。

その意味で「ポケモンGO Plus」に関する動向に注目が集っていたが、周知の通りこれらはすでに織り込んだ数字を開示済みとしており、過剰な期待感が裏切られている。

今朝の日経紙を見ても任天堂の業績記事は不思議と見当たらない。ポケモンGOに夢中になる熱気と、それを享受できない任天堂の振るわない業績が記事にしやすいはずなのにである。
(3264)アスコット・・・・・「変なホテル」が「変な株価」を演出するか。

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週末の日銀金融政策決定会合

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今日の東京市場は、明日から行われる日銀金融政策決定会合で追加緩和があるのか、ないのか、強弱感の綱引きで様子見が勝りそうだ。

このところ堅調に推移してきた東京市場だが、追加緩和を円相場も、株式市場も織り込んで上げて来ただけに、もし日銀のアクションが先送りになったときは大きな反動があるだろう。

世の中では面白おかしく、あたかも「ヘリコプタ−マネ−」論まで登場させて、日銀の次なる異次元政策の期待感を煽るが、そこまでやらねばならないような不景気のどん底に日本経済が落ち込んでいる訳ではない。かといって、市場は日銀を優しく見守ることはしない。

追加緩和見送りとなれば、特に円相場では、一時100円割れまで進んだ円高に一気に再度ドライブする可能性がある。

追加緩和の見送りが、結局、それ自体を催促させる相場のうねりを生じさせる。市場が「黒田悪者論」に傾くのは実に簡単だから厄介な週末になる。
(6804)ホシデン・・・三菱UFJモルガンが目標株価を1240円に引き上げた。業績はV字回復で目先面白くなってきた。
(4751)サイバ−エ−ジェント・・・同じく目標株価が7200円に引き上げ。ゲ−ム事業を再評価の動きに。

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任天堂関連株から資金シフト

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今日の東京市場は週明けの昨日、音を立てて崩壊した「ポケモンGO」関連株から、任天堂株が人気を集めていたときに売り込まれてきた新興株に向けて個人投資家の資金シフトが鮮明になるだろう。

任天堂株フィ−バ−は、それまで人気化していた直近IPO銘柄で投資余力を回復してきた個人投資家の資金シフトの受け皿となり、さらに「ポケモン」に関係する実態のない周辺銘柄まで大相場に担ぎ上げられるなど久々の全員参加型の仕手相場を形成したと言えるものだった。

結局、約2週間の短命相場であったが今後は任天堂株の終戦処理を横目に、再び新興市場銘柄へ回帰が鮮明になるだろう。

昨日の夕刻、帰りの駅のデッキ上には階下にある複数のバスタ−ミナルに向かってスマホをいじっているサラリ−マンや学生がデッキの沿道を隙間無く埋めていた。30年通ってきた道だがそのような光景はこれがはじめてだった。それも「あのゲ−ム」に興じていたに違いない。

これを人騒がせな社会現象と斬って捨てるのは器が小さいと言われても反論できない。何より欲望の集約する株式市場が勝手に盛り上がった末の暴落劇を素直に受け入れる精神的ダメ−ジはきつい。
(3938)LINE・・・・・任天堂との二者択一に敗れたのは事実。ここで任天堂の自滅から注目を集める。
(7974)任天堂・・・・・27日(水)の決算発表のサプライズは否定された。収益寄与は3ヶ月前の公表値で織り込み済みとのIRで売り方が勢いずく。

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