兜町 放浪記

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2014年11月

後方待機

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今日の東京市場は、月末・週末・NY休場というなんとも方向感の無い展開となりそうだ。行動を取る目安がなく、「どうぞご自由に」といざ問われると結局近場をうろうろとするような本日の環境である。

競馬にたとえれば、東京市場は常に後方待機の馬である。大逃げを打つことも無く、先行馬のペ−スにあわせ、その後方のポジションを心地良さそうに追いかけていく。

先頭を走る馬がハイペ−スであろうが、超スロ−ペ−スであろうが、その馬の影を踏み続ける。体調が良くても決して差しきることもなく、ムチをきらい大外の馬場の荒れていないコ−ス出せばいい足を使う。

株式投資はギャンブルではないし、競馬は資産運用にはあたらない。それぞれを同列に扱うまでもないが、ともに偶然を頼るわけではない。自ら自由に今より先のスト−リ−を描き、それに賭ける。私の周りの株好きの多くが馬好きであることに納得するのである。
(6088)シグマクシス・・・・・悪いのはわかっている。ワル(悪)には悪の良さがある。

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閑散に売りなし

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今からわずか2年前、株価が772円まで売り叩かれたソニ−の株価が年初来高値を更新し2500円まで回復している。

シャ−プ、パナソニック、NEC、富士通、今は中国企業に買収されてしまった三洋電機など、かつての花形輸出企業の代表的存在だったブル−チップも今や業績不振企業の代表格に成り下がっている。

あともう1年でも民主党政権が延命していたらと思うとゾッとする。円は100円に届かず、日経平均は10000円すら難しい状況であることは間違いない。

ハイテク輸出関連企業を語る時、世界市場を席巻していた一昔前までは、輸出比率を押さえ国内で稼ぐ体質に変化しなければならないとの論調がよく見られた。円高に襲われるたびにその声がより大きくなったものだった。

しかし経済のグロ−バル化とともに、結局世界のどこで稼ごうがたいした意味を持たなくなっている。北京であろうが、NY、東京で売れようが地球上がマ−ケットの1つになってしまったのである。

新興国を中心に海外勢が力をつけてくると、お家芸の高機能製品までも輸出先で負け戦が増えてきた。前述の企業群にとって、これまで語られてきた「円高による価格競争力の低下」が言い訳にしかならない円相場になっているではないか。

その意味でソニ−の株価が新値を追っていることが不思議な光景に映る。復活への期待値が高いのか、投資家をも引きつけるブランド力のせいなのか。一筋縄ではいかない株式投資の見本のようだ。

(2351)ASJ・・・・ストップ高。まだまだ疑心暗鬼の若い相場。もうひと吹き。
(3690)ロックオン・・・・目先の売られすぎ修正から5000円回復へ。
(3695)GMOリサ−チ・・・・GMOグル−プのIPOが増えている。露払い役を期待。

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材料株の値幅取り

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ドル/円、ユ−ロ/円相場の円安トレンドが力強さを増している。数年来「金利情勢から当然の円安へ」と書いてきたが、そのときから20円ちかく円の下落が進んでおり、株式市場もアベノミクスによる円高是正効果が定着することをもっと評価しても良いはずだ。

ここ数ヶ月海外に波乱となるような悪材料が見当たらないため、日経平均は第一次安倍政権高値の18261円を更新してもおかしくない状況にある。衆院選を無難に通過し政治に安定感が増せば、春には20000円も夢ではない。

今日の相場は新興値嵩株の値幅取りの動きが活発になりそうだ。選挙期間中は東証1部銘柄は胃もたれ感のある展開にならざるを得ない。

ならば新興市場という流れだろう。各銘柄の相場の持続性はともかく、餅代稼ぎの短期勝負には絶好のタイミングになってきた。
(3653)モルフォ・・・・・ストップ高を交えながらの急伸相場。あっという間の株価倍増。次世代技術の本命テ−マである画像認識技術を材料に買えるのはココだ。
(3300)AMBITION・・・・・ここも既報済み。値幅取りに短期資金を呼び込む。
(2351)ASJ・・・・・株価400円台は魅力。業績悪も適度なスパイスになることもある。ミクシィもそうだった。

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今週の銘柄チェックリスト(11/25〜11/28)

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今週、監視する主な銘柄は以下のとおり。11月もあっという間の最終週の取引となった。NYダウが最高値圏を維持する展開で、円相場もこのところ一服気味とはいえ対ドル118円前後である。日本株に下値を探りに行く理由は見当たらない。

政権与党自民党が大きく議席を減らさなければ、大きな波乱はないだろうというのが大方の見方だろう。ただし何があるかわからない。気のはやい先回り買いはかえって相場に出尽くし感を醸し出す場合もある。

経済的には消費税増税延期は景気の足腰を回復させてからとの配慮を歓迎できる。特に外人投資家が日本株を手がけやすくなることは間違いなく、現時点で日経平均が高値追いとなっていることからもマ−ケットは今回の措置をプラスに評価していると言える。  

とするならば、もし自民党が大きく議席を減らす結果となったとき市場はショック安に見舞われる可能性が高い。勝てる勝負であってもその勝ち方に注文がつく今回の選挙は投資家も気を抜けない材料である。

(2351)ASJ・・・・相場が若いゲ−ム関連。業績が悪いほど「もしかしたら感」がつきまとう。
(3690)ロックオン・・・・目先の売られすぎ修正から5000円回復へ。
(6810)日立マクセル・・・・下方修正から出直ってきた。公募価格回復まで値幅を残す。
(8050)セイコ−・・・・順調に上値快走。変に仕手がかることもなく、全体相場に連動する素直さが良い。今年の野村の傑作となる。

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新聞記事がうやむやになるとき

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日本時間の今朝取引を終えたNY株式市場が最高値更新となった。高値圏を維持しながら、大きな反動安に悩まされることの無い無類の強さを発揮する姿を見るにつけ、米国株をストレス無く売り買いできる投資家(米国人)がうらやましい限りだ。

解散総選挙モ−ドに突入した東京市場であるが、政党代表者や閣僚経験クラスの有力者とされる候補者の口から公約ならぬ口約束に左右される時でもある。

例えばNISA枠倍増案がそうである。株式市場活性化策としてこのようなカラ手形を乱発するが、あれはいったいどうなったのか、相場が苦しくなると聞かれるオバケ政策の代表例である。

政治家が政策を口にしたとき、「いつまでにやりますか」と確認したい。「4年後の選挙(衆議院任期の4年)までにできないことは口にするな。」と言いたい。
(8050)セイコ−・・・足取り順調。着実に上値を切り裂き始めた。高額商品が動き始めるニュ−スが追い風となる。
(3690)ロックオン・・・業績の心配の無い有望株。絶好の買い場到来。

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