兜町 放浪記

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2013年10月

タバコ値上げの思わぬ効果

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かつて野田民主党政権が誕生して早々に、閣僚(小宮山厚生労働相)が記者会見で、たばこ税の増税を財務省に要望する考えを明らかにし、安住財務相から所管外の越権行為だとのブ−イングを受ける騒動となったことがあった。

現在、たばこは1箱(20本入り)あたり約400円だが、当時の厚労相は「(1箱あたり)700円くらいまでは(値上げで販売量が減っても1本あたり税収が増えるため全体の)税収が減らない」と主張しし、物議(?)をかもした。タバコを嗜まない小生にとっては実に小気味良い印象に残る出来事であった。

増税の理由として先進国の中で日本のたばこの値段が安いことや、喫煙率を下げて国民の健康を守る効果があることを挙げた。厚労相の主張はごもっとも至極でこの点については異論を挟む余地は無いだろう。

この議論というか顛末を聞いていて、経済学を学んだ者なら知らぬものはいないはずの「合成の誤謬(ごうせいのごびゅう)」を思い出した。

「ミクロでは正しくてもマクロでは異なる結果をもたらす事象」「個々人としては合理的な行動であっても、全体で同様の行動をとると、好ましくない結果が生じる場合があること」などと説明されるアレである。例えば、財政再建のために、緊縮財政で支出を減らし増税を行った結果、景気が悪化しかえって税収が落ち込み財政悪化につながることで説明されることもある。

タバコの増税議論に戻せば、税収増のため、国民の健康のためとは実にいいことずくめに見える。これにより医療費削減がすすめばなおのことだ。

しかしこれは合成の誤謬に照らせば全く悪いことずくめにも解釈できる。たばこ値上げによりタバコが買いにくくなり禁煙がすすむ。→それによりさらに平均余命と医療受診期間が伸び超高齢化が進む。→介護医療費や年金支給といった社会保障費が膨大になり若年層の負担が増大する→人口構成上、公債発行依存しか道が無くなる。→さらなる財政悪化に陥ってしまう・・・・・。

厚生労働官僚はその辺をきっちりシュミレ−トしているのだろうか。タバコ減税を実施し、喫煙率を上げ、年金支給開始年齢前には大方墓場の中となり財政が健全化される・・・・・なんてロジックをつい冗談で考えてしまうのは、愚か者ゆえか。ミクロ経済学で云う、効用の最大化を喫煙者に提供し、マクロの財政問題を好転させる。悪魔のささやきとはこのことか。

身近なところでのタバコ1箱400円の功罪の功であるが、最近路上で高校生がタバコをくわえている姿を見なくなって久しい。一頃は女子高生が堂々とコンビニ前でやっていたがこれもめっきり見かけなくなった。

草食系が増えたからではなく、灰にするために1箱400円払うことが彼ら彼女らにとっては馬鹿らしいと思える水準に到達したからと見てよさそうだ。

(3668)コロプラ・・・・・ガンホ−ショックに巻き込まれたが、ガンホ−より立ち直りは早いはず。
(3765)ガンホ−・・・・・成長鈍化という表現が適切かどうかはこれからが勝負。今日のS安張り付きに買い出動が正解か、3連休明け火曜日まで売り物が残るか悩ましい。
(2497)ユナイテッド・・・・・ガンホ−が反発すれば同時に反発することになる。ココッパの課金収益化の進展はこれから。

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握力勝負

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日々の生活に余裕がないと、他人のいいところをさがしてあげるゆとりがなくなってしまう。関係のうまくいかない相手に対してはアラばかりが目に付き、いつの間にか顔を見れば警戒し、気に障るところをさがしはじめている自分を忘れている。

株式投資でも、銘柄選択においてそれに似たことが往々にしてある。なぜかこの銘柄とは相性の悪いという経験はないだろうか。そうなると他の株ばかり値上がりしているように思え、銘柄やその会社自体に八つ当たりをはじめてしまう。

個人投資家の多くが、短期間売買から短時間売買にシフトする時代、銘柄を信じることは実に難しい。よく、値上がりする直前に、それまで我慢していた銘柄を手放した途端、暴騰した経験はないだろうか。「握力が無い」と言うより、鍛えていないからなのか。

つまらない株ほど握りつづけ、損失を拡大させてしまった記憶が新しいタイミングに陥りやすい病気だ。

この時点から12月末までは、参戦銘柄の持続のしどころかと考えている。吹き値売りを狙うというより持続で値幅をじっくり取る方に分があると感じている。

(5480)冶金工・・・・・ジリジリと上値思いとなっている。含みを囃すがまるで大きな手が動いているようだ。
(1861)熊谷組・・・・・300円の値頃感は年末のオモチャとして人気化持続の好条件だ。
(1815)鉄建・・・・・握力勝負の王道銘柄として追っかけたい。

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為替に左右されない建設株に人気集中

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昨日の日経平均は、先週末の弱気地合いが嘘のように300円高と急反発となった。中でも目を引いたのが、東証一部値上がり率ランキング上位10銘柄に、佐田建設、大豊建設、熊谷組、飛島建設、安藤ハザマが顔を出し、中堅建設株が大賑わいしていたことだ。

東京オリンピック招致決定からわずか1週間の短期間に見せた凄まじい騰勢がたたったように鳴りをひそめていたのが前述の銘柄群だった。ここにきてその建設セクタ−の相場つきが、がぜん一変してきたことは年末相場に向けて明るい兆しとして大いに評価できるだろう。

特に東証一部出来高トップの大活況に沸いた(1822)大豊建設がストップ高まで買い進まれ、東京オリンピック祭りの9/17高値362円を突き抜けたことは相場全体に計り知れない好影響を及ぼしそうだ。この動きは建設セクタ−が9月の上げ一段の調整から新しい相場に発展する胎動と受け取れる。

建設セクタ−については、9/7のビックニュ−スから、たったの2週間で終焉するような相場ではないことは投資家の誰しもが考えているはずだ。ここから2020年までに、首都東京の再整備と日本列島を再構築するための背骨となるリニア整備というビックイベントが目白押しとあれば、ある意味輸出製造業よりも壮大な相場をイメ−ジできる唯一のセクタ−と行っても大袈裟ではないだろう。

ここから年末にかけての餅つき相場の主役として、まずは低位建設株が大商いを伴って人気化する可能性が高まってきている。
(1822)大豊建設・・・・・昔からひと癖もふた癖もある株。これまで人気化しても東証1部出来高1位になったことは聞いたこともない。それだけに今回は「過去のデ−タで未来を予想なんてできるはずがない・・・byYAZAWA総理」がハマル。意外高に賭ける価値がありそうだ。
(1815)鉄建・・・・・9/17高値381円はこの株のポテンシャルからすれば屋根が低すぎる。
(1861)熊谷組・・・・・今は完全にふた昔前のディ−リング相場。10万株単位の売り買いが気持ちよく交錯する。400円と言わず階段はコツコツがいい。

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今週の銘柄チェックリスト(10/28〜11/1)

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今週、監視する主な銘柄は以下のとおり。先週末にNYダウが続伸し、円相場も東京がクロ−ズドしてから週明けの取引では97円後半に巻き戻されるなど、連休を挟んで週末に売り込まれた不安材料のネタが一気に解消してきている。

日経平均先物が突如として大口の仕掛けの売買で急変動する展開に参加者が狼狽する地合いには注意が必要だ。一瞬で50円ちかく居所を変えるが戻すにはそれ以上のエネルギ−が必要になる。

このところ安倍総理・政府日銀も消費税増税と法人税減税問題に全力投球だったのか、景気動向に気を配るリップサ−ビスが聞こえてこない。株高なしにデフレからの着実な脱却はない。東京オリンピック開催に向けて首都圏再整備や活性化策など、将来へのビジョンをぶち上げる絶好の機会を活かしきれていないのが残念だ。

NYダウの週足はこれ以上の理想形はないといったチャ−トで史上最高値更新を狙える水準に回復している。日経平均は15000円回復に手間取っているのとは対照的だ。それでも今週から本格化する9月中間決算発表の数字が株価を大いに刺激することだろう。輸出関連を中心に増額修正企業が連日出てくることに期待が高まる。

今週は円相場が98円に乗せてくれば、日経平均14700円台回復もあると期待したい。

(6501)日立製作所・・・・・増額修正が日経平均の急落に重なる不運となった。日の丸企業として年末相場に向けて買い安心感が出てきた。
(5480)冶金工・・・・・主力どころが重たい動きの中、目先反発局面へ。
(3765)ガンホ−・・・・・パズドラ人気+αが必要。新作のヒットか意外な提携とか。下値頑強。

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上げに不思議の上げなし、下げに不思議の下げあり

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今年のパリ−グの覇者である楽天イ−グルスの前監督であり、緻密なID野球でヤクルトスワロ−ズの一時代を築いた野村克也氏のボヤキならぬ名言に「負けに不思議の負けなし。勝ちに不思議の勝ちあり」というものがある。事の本質を適切に言い当てている実に味わい深い至言である。

それを拝借するならば「上げに不思議の上げなし。下げに不思議の下げあり」〜〜昨日の日経平均の動きはまさにそんなフレ−ズで表現したくなるザラバの様子だった。

前日のNY市場は堅調な足取りで95.88ドル高、円相場も97.40銭前後で小康状態で前場寄付きを迎えた。誰しも前日の日経平均安を取り返す1日のスタ−トと疑わなかったのではなかったか。

たしかに円相場一時96円を覗きに行く瞬間があったが、それにしてもザラバチャ−トの崩れ方は買い手が全く不在の不気味な転がり落ち方をしていた。日経平均が398.22円安の大幅安の安値引けとは正に「不思議の下げ」に見舞われた気がした。

東京市場が嫌な余韻を残してクロ−ズドしたあとの昨晩のNY市場は、さすがの続伸の61ドル高、円相場はきっちりと97.40円にリカバ−して締めくくっていた。

いったいどちら国に、今後、金融緩和拡大政策と縮小政策が控えているのか、とボヤキたくなる週末である。

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