兜町 放浪記

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2013年03月

終わり良ければすべて良し

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今日の東京市場は月内最終商いであるとともに新年度相場への期待も手伝い、大きく売られる心配のない穏やかな相場になるだろう。NY市場でダウは上昇、S&P500指数は最高値を更新するなど外部環境の落ち着きから昨日の売られた分は取り戻す銘柄が多くでてくるだろう。

このところ円相場が94円台でのボックスで円安一服となっており、市場参加者にとっては株高への印籠である円安を前面に出せないでいる。トヨタ、ソニ−あたりが活気づくには95円、96円と100円方向へのベクトルを確認したいところだ。

中長期的な円の動向は、米国はQE3まで進んだ超量的緩和の出口を探るスタンスであることは間違いなくドル高、円はこれからアベノミクスの肝の政策である「次元を超えた金融緩和」に日銀黒田新総裁が本気になるタイミングで円安だ。まさにドル高円安の舞台装置は準備万端整っている状況だ。

新年度入り以降、円高場面を想定するならキプロス問題のようなユ−ロ圏の不安定要素によるユ−ロ安円高に足元をすくわれる場面が考えられる。しかしドル/円では、しっかりと円安への流れが底流にある。そのことを考えると輸出関連株の相場はこれからが本番ということになる。

新年度相場は、まずは含み資産関連。そして息の長い円安を背景にした輸出関連。この2つのセクタ−がアベノミクス相場の両輪となるに違いない。


(8801)三井不動産・・・・・堅調地合い継続。
(8802)三菱地所・・・・・板が薄く上下に飛ぶ。大きい注文が出しにくいのが難点でありメリット。
(8830)住友不動産・・・・・大手3社の中では業績が最も信頼できる。大台替わり期待。
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早い者勝ちの社会

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自分が欲しい物の値段が将来絶対下がるとわかっていて今買い物をする人は少ないだろう。今必要としている度合いによるが、目新しい付加価値がないのならなおさらである。

パソコンにしろ、生活家電にしろいわゆる「型落ち消費」が蔓延している。数ヶ月から半年内に新製品が周期的に投入され、モデルチェンジする商品の値崩れ方を目の当たりにすると、1年我慢すれば確実に半額以下になるものも数多くあり一度「我慢=お得」がしみつくと消費行動を先送りさせる。あわてて買う動機が見当たらない社会もデフレの温床なのかもしれない。

モデルチェンジのたびに売れ残り商品が型落ち商品としてディスカウントされる。封切りされたばかりの映画の評判を聞いても、映画館に行くこともなく「少しすればテレビでやるから」と消費をしない層は多いだろう。

「売り切れ商品=人気商品」なのだが「売り切り商品≒生産を限定する商品」にならないか。あの商品が欲しかったのに、と早く手に入れなかったことを後悔するような社会、早いもの勝ちのマインドの復活が待たれる。

いずれスマホも今より更に進化し、ずいぶんと安くなることだろう。今だケイタイ派としては、じっくりそのときを待っている。この件に関する押し目買い根性だけは一種のプレイスタイルとして肯定している。
(3632)グリ−・・・・・底値圏から離脱してきた。1200円を挟んだ動きから一皮むけるか。
(6506)安川電機・・・・中国経済に光が差す雰囲気だけで上昇角度が変わってくる。

逆張りが利かない相場

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2時間前に引けたNY市場が8営業日ぶりに最高値更新となり111.90ドル高と堅調に推移した。キプロス問題など、金融資本市場に冷や水をかけるような不安定要素を横目に見ながらの高値更新であり、NY市場の買い意欲が衰えない地合いに当面変化はなさそうだ。

東京市場も今年度の立会いがあと3日となり、戻り高値につっかけてくるか正念場である。政府日銀の協調関係はこれまでにない強固なものである。物価目標2%上昇にむけた対策が現実の行動としてこれから実施される。これまでの日銀総裁とは異なり、黒田新総裁はマ−ケットに対して、自らの発言を効果的に使い分けることの出来る人物だ。リップサ−ビスと口先介入を的確にマ−ケットに伝える術を心得ているうえ、そのバランス感覚は投資家のニ−ズに合致する肝を掴んでいる。

5ヶ月目に入ろうとしている安倍相場だが、人の裏をかくような投資スタイルではことごとくヤラた投資家が多いだろう。逆張りが利かない相場なのだ。

株価は人気投票のようなものといった至言がある。将来化ける可能性を秘める人気薄の銘柄を持ち続けるのは実に困難な作業である。今人気に火がついている銘柄を火が消えるまで追いかける戦法のほうがストレスが少ないと思う気がするのだが。

ここ数週間相場を牽引してきた大手不動産株も、順張り一辺倒では取れない水準になっている。勢いにつく相場から、ザラバのメリハリでコツコツとサヤ取りをするテクニックが生きる頭脳勝負のおもしろい相場になってきた。
引き続き、為替に左右されない内需株の本命として大手不動産株に注目していく。

(8801)三井不動産・・・・・コツコツ小すくい。
(8802)三菱地所・・・・・三井不動産を指標として。
(6754)アンリツ・・・・・1500円前後は拾い場。
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配当取りの買い

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昨日は場中にキプロス問題の合意が流れ、日経平均は上伸後も終日堅調に推移した。引け後の海外市場の好感高を先取りしたわけだが、期待のNY市場が−64.28ドルの小幅安、円相場が94円前半まで押しもどされてきている。

今日が3月配当企業の権利最終売買日だ。どの銘柄も昨年11月以降の最高値圏で推移するものの、今だ本格調整の気配すらなく、配当権利取りで売り物は手控えられ、日経平均こそ売られるだろうが、全般底堅く推移すると見る。

配当は1000株あたりせいぜい5000円〜20000円程度だろう。配当を狙って、株価の値下がりをくらうのは愚の骨頂だ。「欲をかいて、恥をかく」ようなことは避けなければいけない。まして株主優待がそこに絡むとさらにややこしくなる。

配当も、株主優待もオマケ程度に考えるようにしている。それが目的で買い行動の決断をするようなことはない。投資家それぞれであるから、ここでは賛否は問わない。

安倍内閣で好感がもてる点は、これまで閣僚から不用意で下品な発言が一切無いことである。これだけ円相場と株式市場が立ち直りを見せれば、もし閣内に亀井静香あたりがいたなら、鬼の首を取ったように手柄自慢がはじまり、大はしゃぎして相場に冷や水をぶっ掛けたことであろう。

為替相場と市場参加者に無用の予断を与えない、脇の堅さには敬服する。三寒四温とはよく言ったものだ。新年度入りを真近に控え、相場温度も否が応でも温まってくる季節となってきた。

(6506)安川電機・・・・・1000円乗せトレンド継続。中期1300円はコンセンサス。
(5214)日本電気硝子・・・かつての大人気銘柄も人気離散が続いていた。業績底打ち感から買い目へ。
(6305)日立建機・・・・コマツが出直り。需給はこちらに軍配が上がる。

今週の銘柄チェックリスト(3/25〜3/29)

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今週、監視する主な銘柄は以下のとおり。いよいよ今年度最終週の取引となった。先週末297.16安と大きく値を下げた日経平均だが、これまでの上昇幅のスケ−ルが大きかった分、一度振り子が下げに傾くと一方通行になるのは当然の動きといえる。期末と週末を意識した利益確定の売買が強めに出たと解釈できる。

さて今週の株式市場だが、期末13000円を目指した強調展開となるだろう。期末配当取りを意識した売買が下値をしっかりしたものにする。波乱要因としてキプロス問題が今も進行中なのが懸念される。キプロス問題で円相場が急騰するようなことになれば下げの期末を迎えることになるが高値圏にある分、空売りでひと仕事できるいい場面だ。

甘利明経済再生担当相が口にした、3月期末の日経平均13000円に手が届くところにいる。消費に対する心理的効果も期待できるわけで、日本経済復活の狼煙を上げる意味でも、この山は何としても踏破したいところだ。


(6754)アンリツ・・・・・業績、話題性、技術力が申し分ない銘柄。1500円割れは拾い場。
(8802)三菱地所・・・・・上下に忙しいところ。売りよし買いよしの値幅稼ぎどころ。
(6506)安川電機・・・・・1000円乗せトレンドの中にいる。
(2432)デナ・・・・・全体相場調整場面ならこの株が大きく動く。業績も安心感が出てきている。

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