兜町 放浪記

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2013年01月

猛烈な買い意欲に脱帽

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それにしても今起きているアベノミクス相場は強い。昨日の高値引けなどは高値警戒感どころかさらなる一段高をも想定してるような買い上げられ方だった。それを象徴したのが当欄でも取り上げている(6301)コマツの雄姿であった。朝方こそ一昨日引け後に公表した下方修正を嫌気して大幅安で寄り付いたものの、一気に前日値を回復し、あとはあれよあれよと売り物を吸収し戻り高値を取りに行く強調展開であった。

このコマツの動きは、多くの投資家を勇気づけた。ようするに今期業績を下方修正しようが、これまでの下げ相場局面でさんざん織り込んできた業績悪については、今更新鮮味に欠ける材料と映ったようだ。この動きと解釈(投資家心理)が全体相場に与える影響は絶大なものがある。「ここからでもまだまだ買いで取れる」と多くの個人投資家の思考回路に刷り込んだ意味は大きい。

期中の大半を80円前後の超円高にさらされた、残りあと2ヶ月しかない2013.3月期の数字を気にするより、アベノミクスの政策効果が反映される来期2014.3月期の業績回復に関心が移っていることを印象づける好事例となったことも評価できる。

結果的には、昨日のコマツでは新規の空売り勢力が大きく窓を開けた下げのあとで、担ぎ上げられ即死した。このイメ−ジは当分売り方の手を鈍らせる効果は十分だろう。外人買いの中核銘柄として、日本経済復活を牽引する国際優良株コマツの相場は腰折れどころかここから2枚腰の上昇に入ったようだ。

(6702)富士通・・・実力株探しがはじまる。目先の業績には目が向かない。日の丸企業をイメ−ジできる株さがし。
(3632)グリ−・・・ホルダ−は今が一番きつい時だろう。内容的に妥当値は相当上にあることは間違いない。
(5**1)日本*********・・・・大物筋が動く。

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コマツが下方修正

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主力どころの第3四半期決算が朝刊を賑わせている。今朝の大見出しはコマツの通期下方修正だ。
【13年3月通期の連結業績予想を下方修正、インドネシアでの需要減少が響く】
コマツ(6301)が29日引け後、13年3月通期の連結業績(米国会計基準)予想を下方修正した。3月通期の業績予想で、売上高を1兆9700億円から1兆9200億円(前期比3.1%減)、営業利益を2620億円から2300億円(同10.3%減)、純利益を1570億円から1380億円(同17.4%減)に引き下げた。売上高は、建設機械・車両部門で、同社の販売シェアが高いインドネシア市場において、燃料炭価格の下落などの影響から、鉱山向けの大型機械・中小型の建設機械の需要が減少したことが影響する。利益面では、足元の円安の影響が第4四半期(13年1−3月)で見込まれるものの、年間での販売数量減少が響き従来予想を下回る。前提となる通期平均の為替レートを見直し、1ドル=79円を82円、1ユーロ=99円を106円、1人民元=12.6円を13.0円にそれぞれ円安方向に見直している。(モ−ニングスタ−より抜粋)

今日から数日間のコマツの株価推移は要注目だ。約2ヶ月超にわたって上昇相場を演じる東京市場にとって、この時点でもまだ買い上げる気力・体力が充実しているのかを占う好事例となる。コマツの場合、米国キャタピラ−の業績動向が参考になる。日本企業は第3四半期時点で通期見通しは公表するが、次期見通しまでコメントすることが少ない。キャタピラ−は今期大幅減益を発表したものの、来期見通しを強気に見立てるとしたことで株価は下がるどころか買われている。このあたりの悪材料消化力が試される場面だ。

コマツに関しては、ここにきて今期の上方修正期待まで取りだたされてきただけに、今日のところはショック安から下押すだろう。そこを買い目とみる投資家がいつの時点で参戦しはじめるかに関心が集まる。乱高下には短期筋が待っていたとばかり群がることが予想される。

新規の空売り勢力が大きく窓を開ける下げのあとで、大きく取れるのかどうか。外人買いの中核銘柄だけにNY市場が史上最高値更新に迫る中、日本を牽引する国際優良株コマツがどこで出直ってくるか考えるだけでゾクゾクする。

(6758)ソニ−・・・揉み合いは売り、ではなく買いだろう。

(6301)コマツ・・・ファナックショック的展開を期待する向きは多い。男性的な下げなら買い目だろう。しかしチョロ安なら見送りが無難だ。
(3632)グリ−・・・出遅れの筆頭格。単なる出番待ちの状態。
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やっかいな市場コンセンサスという迷惑

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今週から主力銘柄群の第3四半期決算のIRが本格化してくる。昨日の反落相場の主犯格ともいえる(6954)ファナックの値幅にして1000円安、率にして7%の反落という相場を見せつけられると、手持ちの銘柄、参戦準備の銘柄の公表スケジュ−ルは100%確認しておかなくてはならないことを痛感させられる。

業績評価に関しては、やっかいなことに市場コンセンサスなるいかがわしい数字が暗躍する。どういう面子のコンセンサスかも不明であり、勝手に高いハ−ドルを掲げられる会社関係者と投資家は多くの場合、恨み節を口にすることになる。

昨日あたりから、朝方の堅調地合いに反して安値に沈んでいた銘柄のなかには、本日、或いはここ数日中に第3半期決算を公表予定のものが多く含まれていた。こうした銘柄の多くが下げたくても下がらない急騰劇を演じてきた分、下げ材料に飢えているとも言える。

今日の動きで注目したいところは(6301)コマツだ。本日IRを控えているがファナックのような展開となるか、これまで相場を牽引してきただけに思惑が増幅しやすく上下に値幅がすっ飛ぶはずでデイトレにとってひと相場が期待できる。

このコマツも、市場コンセンサスがすでに出回っており、もしその水準をクリアできなければ男性的な反応で突っ込む可能性が高い。反対に先行き好調を示すものが出れば満を持した利益確定のポイントだろう。頭もシッポも食べたいところだが、利食い千人力を優先したい銘柄だ。

新興市場ではバイオ関連が火柱高を演じている。四季報に創薬、治験絡みのコメントがあれば何でも有りの状況で物色されている。東証1部がスピ−ド調整しても新興市場に物色資金が流れ込む旺盛な買い意欲にはつける薬は無さそうだ。

(6758)ソニ−・・・乱打戦が続く。かつての日本を代表する国際優良株が仕手株以上の値動きに。
(8515)アイフル・・・ここで急伸。朝方続落と見せかけての切り返し。気難しい銘柄だが、パンチ力はさすが。
(4064)日本カ−バイド・・・マナ−違反さえなければみんなで幸せを作れる。世のため人のために買い上がる。その一心でいいじゃないか。ここは世直し銘柄の本命だ。

今週の銘柄チェックリスト(1/28〜2/1)

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今週、監視する主な銘柄は以下のとおり。先週末金曜日の日経平均が300円高超で締めくくってきたのは、その前の週の金曜日と全く同じ足取りであり、これをデジャブというのだろうか。株価の見通しと円相場の方向性については1週間前に記した銘柄チェックリスト(1/21〜1/25)に変更は無い。

日本株が金曜日に高値引けで引き締まって取引を終えることなど近年では忘れかけていた現象であり、連休中に不測の事態に出くわすリスクより、何も無かった場合の買い遅れリスクを取りに行く超強気モ−ドに市場が支配されていることを如実に表すものであろう。円相場が安値を駆け上る間は株価は調整をすることさえなく上昇を続ける。買い疲れ感など心配するだけ無意味である。ただし、円安が止まれば、あるいは反落すれば話は別である。今足を掛けている梯子は円相場によって支えられていることを肝に銘じておかねばならない。

昨年から述べてきたが目先、この相場の寿命はあと2週間は確保されていると見ている。個別銘柄でもあと5%程度は上値余地があるだろう。2/8の金曜日までにはしっかり利益確定の現金化を進めたいものだ。3月末に近づくにつれ、反省売りが出やすくなるのは季節要因から想定しておくべきであろう。

今週は、(6758)ソニ−の復活祭が投資家の注目を集める。上値は予想するだけ無粋だが、難しい水準に突き上げられた株ほど腕に自身のある投資家連中を引きつける何かを放つものだ。恐怖感に近いものを感じるからこそ、そこにあえて突っ込んでいくのが本物と思いたい。

(6758)ソニ−・・・・・全員参加型の乱打戦がはじまっている。売り買いどちらでも楽に10円は抜ける。円の日中足とおりに反応するから相場の質は単純明快だ。
(8001)伊藤忠商事・・・・超割安。株価の絶対値が安いので値が飛びそうだが、それがない。堅実な上げに期待。
(6701)NEC・・・・ソニ−の人気化が後押し。かつての指定銘柄の意地がある。

(7205)日野自動車・・・・先週末1000円乗せ有力候補とした。東南アジア関連としてまだまだ未評価の出遅れ。絶好の買い場。
(5711)三菱マテリアル・・・・総合商社に見直し買いの動きが出てきており、連想から資源株に連想買い期待。
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円売りのショ−トカバ−終了とともに

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円売りのショ−トカバ−もわずか3日間、値幅にして1円50銭程度で戻り高値をとってきている。株式市場も円安の具合を見ながらの売り買いが徹底しており、「株価を見るな、円相場を見ろ」とする今の地合いは、今後も継続すると考える。

日本はプラザ合意以降、劇的な円高トレンドが約30年間も継続し、それを放置し甘受してきた。そのことを思えば、ここ2ヶ月の動きをしてまったく微々たる円高修正場面であり、決して外国から非難を受けるような為替操作による円安転換ではないとする解釈に一票を入れたい。

米国はこれまでQE3に至るまで強力なドル安誘導を続けてきたし、EU諸国はギリシャ危機に便乗してユ−ロ安を満喫し輸出産業を中心に莫大なメリットを享受してきた。これらの国々がアベノミクスを批判的に語る資格がどこにあろうか。節操の無い反発には遠慮なく、はっきり反論を言うべき時である。

目先の円安傾向がどの程度のレベルまで進むかは市場参加者である投機筋次第だ。いわゆる石破レンジ(85-90円)と浜田シーリング(95-100円)が当面のタ−ゲットにはなるが、すでに本日、石破レンジは突き抜けており、大勢トレンドはもう一段の円安にスタ−トを切ったと判断する。

日本の一般紙系メディアが、今さら海外政治家の円安警戒発言と通貨安戦争論を持ち出して紙面の空きスペ−スを埋めることに腐心している。こういう自国の利益を貶める論調でしか活字に落とせない気の毒は相場の肥やしとなることを考えれば、必要悪と思っていい。ここからもう一段の円安にピシャリと連動する主力株が中心となり、日経平均は戻り高値更新へ向かう態勢が整ってきた。

(6758)ソニ−・・・デイトレにはたまらないボラを提供してくれる。「腐っても鯛」ならぬ「腐ってもソニ−」だ。
(8515)アイフル・・・やや男性的な調整が入っているがデイトレには板も厚くピッタリだ。
(7272)ヤマハ発動機・・・売り一巡。今度は押し目買い。
(7752)リコ−・・・売り一巡。外資系証券のレ−ティングに振り回されているがユ−ロ安が一段と進む可能性大であり1200円に向けて好環境に変わりない。