兜町 放浪記

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2012年09月

無言の指導

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9月相場も全くいいところなく終わろうとしている。せめて日経平均9000円にのせて引けてほしいところだが、そのことが大きな意味を持つものではない。大震災に見舞われようが、原発事故で混乱しようが、領土紛争で地政学リスクが生じようが円が買われ続けるのである。

まさに無策の策といえるだろう。各国が自国の利益の最大化に躍起になっているときに、全く行動を起こさない不思議につきあわされる不幸を嘆く。為替介入を行うことをためらう理由がわからない。

昔、学校一怖い体育の先生が毎朝校門の前に立っていた。いわゆる校則違反を正す取り組みの一環のようだったが、なぜか生徒を全く注意をしない。おかしな格好をした生徒を眼光鋭く凝視するのみであった。体格のよかった私は、あるとき柔道の授業でその先生と乱取りをすることになった。

組み合いながら先生が私に言った。「わかるよな。教師には無言の指導というのがあるんだよ。」次の瞬間視界が真っ白に変わる。ドラマのような展開ではない。気がつく暇もなく巴投げを食らった私が見ていたのは真っ白な天井張りだったのだ。

その時のひと言が、今でも胸に刻まれている。
(3632)グリ−・・・・・・ちょっと下げすぎだろう。一瞬のリバ期待。
(5381)日本ミクロ・・・・出直り期待。

買い安心感が全くない市場

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東京市場は本当に呆れるぐらい良く下がる市場だ。この弱さをうまく利用できる者のみ成功していくのであろう。配当落ちも埋めきるどころか下げ拡大となるものが大半で年末相場も思いやられる1日となった。

ここから上に行くのか下に行くのか、現在の水準に目をやると判断を誤る危険性がある。政府日銀による為替介入でも実施されるようなニュ−スが流れる場合以外、全体が押しあがるような相場は来ないと見る。QE3も追加緩和も東京市場は一切評価していない。これは少しぐらい流動性を刺激しても、マ−ケットに政策効果が発現しにくくなっているのに他ならない。

次の総選挙の争点は安全保障がクロ−ズアップされるであろうが、経済もまた重要である。日本のプレゼンス低下の根源は経済の劣化であり、競争力の回復なくしては国全体が沈没していく運命にあることを自覚するリ−ダ−登場を願って止まない。
(6135)牧野フライス・・・・・・ちょっと下げすぎだろう。10円ぐらいは簡単に跳ねる。
(8029)ルック・・・・大きく500円を割れないのは業績が堅調だから。やれやれ感が充満しているのも事実。
(6758)ソニ−・・・・行って来いの典型だが、また「いってきま〜す」となるに違いない。

チャイナリスク

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NYダウが100ドル超の下げとなっている。日経平均の9000円前後という水準からすれば、NYダウの現在の水準など天と地ほどの差があるとはいえ、それなりに見送り気分にさせる効果は十分にある。これは梯子の上で作業している人がバランスを崩すのを見ては、遥か地上を歩く人が身をかがめるようなものだ。

ここにきて中国関連株の下げに勢いがついてきている。経済的な実損は計算しようもないが、連日メディアで一部の過激な行動のみを垂れ流されると、途絶えることのない悪材料が毎日続くのではないかという感覚に慣れきってしまう。

下げは下げで利益獲得のチャンスであり、中国関連株の空売りポジションで大きく取っている投資家もいることだろう。中国の漁船が尖閣諸島付近に出没するたびに、中国の要人がいきり立つごとに「もっとやれ、もっとやれ」となるのはどうかと思うが。

この中国の反応は簡単には収まらないと考えたほうがいいのではなかろうか。この領土問題については政治的解決がなされることはないだろう。双方に経済的損失が顕著になるまで、我慢比べが続くのだろう。

(3632)グリ−・・・・・・しっかりした展開から一服しているが、一時のコンプガチャ騒動はすでに織り込み済みで動きは軽快だ。
(6301)コマツ・・・・・・下げもダイナミック。弱いなら売りで取ればいい。

物色難がつづく

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方向感がない低迷相場が続いている。今日は中間配当の権利取りの動きが見られるかぐらいしか注目点はない展開か。

こういうときこそ相場環境に左右されない仕手系材料株が乱舞してほしいところだが。有名ブログ「時々の鐘の音」の前回更新日から3ヶ月が経過した。相場の救世主的存在なだけに、「そろそろ」といった期待感が高まっている。値幅調整、時間調整ともに十分通過している分、種をまいておくタイミングだろう。

空売りで小遣い稼ぎするしかない展開は飽きてきた。

(8291)日産東京販売・・・・・・仕手っぽい動きが潜在する。要注目。
(8029)ルック・・・・500円以下には突っ込まないところを見るとすでに下限域なのだろう。
(4406)新日本理化・・・・・・・ザラバ要監視。
(6301)コマツ・・・・・・・下げすぎ修正のリバンド狙い。中間配当は取るべきだ。



今週の銘柄チェックリスト(9/24〜9/28)

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今週、監視する主な銘柄は以下のとおり。先週は米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第三弾(QE3)を決定したことをうけて、日銀も政策決定会合で更なる緩和策を表明したものの、尖閣諸島の国有化問題をきっかけとした中国国内の反日暴動の拡大懸念などで好材料・悪材料が相殺され週末には軟調のまま値を消す展開となってしまった。日中間の経済関係の結びつきの強さゆえ、手控えム−ドから身動きが取れない東京市場である。

欧州危機が一息つき、アメリカではQE3が現実のものとなった今、ようやく東京市場にも反転攻勢への転換期となりうるチャンスタイムだっただけに全くツキに見放されたようだ。一難去ってまた一難。それも安全保障を含めた領土紛争という戦後経験したことのない難題に直面するだけに、先行きを読み難い地政学リスクの中に身をおくことになっている。

このような日中両国間の緊張関係とその影響を強く受けるであろう今後の日本経済を評価するべき為替市場が、現在も円高を維持しているところを見るにつけ、「日本の金融当局は何もやってこない」と為替トレ−ダ−に舐められてる証を垣間見れるのではなかろうか。

(4406)新日本理化・・・・・・今週は鐘の音が鳴り響く期待感が高まりそうだ。
(8029)ルック・・・・昼時をはさみ相場が乱高下する週になりそうだ。
(6101)ツガミ・・・・ここでは中国関連株のイメ−ジがあるのが難点だが、アップルのアイフォン5祭りはこれからだ。