兜町 放浪記

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2012年07月

NYに追随できない東京市場

ここにきてNYダウが13000ドルを回復するなど戻り足の勢いが目立ちはじめている。それにひきかえ東京市場は続伸基調ではあるもののすっかり夏枯れ相場といったところだ。

まずテ−マ株が存在しない。活況感のある銘柄に乏しいのも見送り気分を充満させる。いっこうに反転しない円相場もあきらめム−ドの要因だ。明日より8月相場入りだが、暑苦しさとオリンピックと高校野球で相場に気が入らない向きも多いだろう。

国内政治は消費税政局が忘れ去られたかのように夏休みモ−ドに入っている。日本ほど株式市場の動静に無頓着な政治家と財政当局をかかえる国はないだろう。実体経済が景気回復のエンジンなら株式市場はタ−ボのようなものだ。せっかく高性能のクルマに乗りながら、いつも時速30キロで運転しているドライバ−といったところか。

国家の経済運営のツ−ルとして株式市場を大いに活用すべきだ。先行きに悲観論ばかりが口をつく社会より、どこか根拠の無い自信と、ささやかな熱狂がある社会のほうがきっと幸せなはずである。NY市場と東京市場の温度差は、そんなところにあるのではないだろうか。

(6101)ツガミ・・・・・昨日の第一四半期業績発表をうけ、小反落したが中身はすばらしいものだ。弱い日は売りで取るもよし、値動きの波を掴めばパンチ力大。
(8830)住友不動産・・・・・悲願の2000円回復へ。
(3632)グリ−・・・・・1200円を境にした上下運動中。一撃30円は平気出動く魅力あり。

今週の銘柄チェックリスト(7/30〜8/3)

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今週、監視する主な銘柄は以下のとおり。先週末にNYダウが13000ドルを一気に回復してきた。いまだに8500円台で足踏みを続ける日経平均との温度差がより鮮明になってきた。毎度外部環境の変化に置いてきぼりを食うのも、東京市場のお決まりのパタ−ンとなっている。

個別株に目を転じれば、輸出関連株を中心に4-6月の第一四半期業績発表を見て、以降の見通しに不安感が高まっている。株価もそれを織り込んで来てはいるものの、記事になる数日はきっちり売り叩かれる展開に変化は無い。

その中で、いい数字を出してきても全体相場の下落につき合わされ、動きの鈍さから必要以上に下値に叩かれた銘柄がポツポツと存在する。まずは値動きの軽く、振幅の大きい株に資金を集中したい。

夏はトコトン暑く、冬は厳冬に限る。なにより景気にはそれが一番いい。今週は日経平均9000円台回復を期待する。

(6101)ツガミ・・・・・あまりにも低評価。不安の無い成長などあり得ないが、不安しか記事にならない時代だからやるせない。25日線を突き抜ける絶好のタイミングが今週だ。ここは実力ある会社。大上昇相場のはじまり前夜だ。
(6301)コマツ・・・・日経平均の上昇に素直につく習性はやりやすさ満点。
(8830)住友不動産・・・・・悲願の2000円回復へ。
(6773)パイオニア・・・・・シャ−プ・ソニ−の弱オ−ラに影響をまともに受け先週年初来安値更新。ここから短期リバ期待感充満。

底値圏を離脱できるか

今朝の東京市場は、昨日のNY市場が211.88ドル高と急伸したのを受け堅調に始まっているものの、今ひとつ活況感に欠ける展開となっている。この数ヶ月間、NYの反発に合わせ押し目買いを入れてはロスカットの憂き目を見てきた学習効果が、投資家の本格的な買い参戦を思いとどまらせているのだろう。

小回り3ヶ月とよく言うが、値幅調整と時間調整を十分にこなしているタイミングにある相場の場合、反転時に人気化すると期待が高い銘柄ほど、下落時に信用買いが膨らみ反発力が物足りなくなるものだ。そうした銘柄に戻りの鈍さから空売りが入るようだと大チャンスであり、その後の理外の理相場の肥やしとなる。そうした銘柄の探すことが底値圏投資の極意であり、今がその時といえるのではないだろうか。

長い低迷相場で多くの銘柄の信用取組が悪化している。多く投資家が先行きの相場に疑心暗鬼であればこそ、静かに売りが積み上がる。自分が追いかけている銘柄の日証金残が一夜のうちに一気に改善するような場面が短期買い信号点灯の時なのだろう。

(6758)ソニ−・・・・・デイトレの溜り場になっている。全体相場に素直に振られるから日経平均を横目に勝負だ。
(6503)三菱電機・・・日立・東芝よりここを押す外資が目立つ。長居は無用だが。
(4406)新日本理化・・・・・ルック、明和産業よりしっかりしている。値頃の好業績株がゴロゴロしている中でも、未だに純正仕手株として人気は維持している。勝負に勝つというよりボ−ナスを引きたいだけで打ちにいく心理に似たものを感じる。
(6770)アルプス電気・・・・この株のとってはアップルの新製品祭りが鐘の音のようなものだ。


ソニ−よ蘇れ

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ここ連日ソニ−が安値に沈んでいる。シャ−プ、パナソニックと、かつてのブル−チップも今や業績不振でグラグラと屋台骨まで揺らぎ始めている。

ハイテク輸出関連企業を語る時、世界市場を席巻していた一昔前までは、輸出比率を押さえ国内で稼ぐ体質に変化しなければならないとの論調がよく見られた。円高に襲われるたびにその声がより大きくなったものだった。しかしグロ−バル化とともに、結局世界のどこで稼ごうがたいした意味を持たなくなっている。

新興国を中心に海外勢が力をつけてくると、いつのまにか輸出先でも負け戦が増えてきた。これまで語られてきた「円高による価格競争力の低下」がなんとなく言い訳に聞こえるのは気のせいだろうか。

国内では、年齢の高い世代にこそ今でも国内ブランドを無条件で選択する感覚が残っているものの、若い世代には海外メ−カ−の製品に対しても購入時の「ためらい」のような感覚はない。どこの国の企業の製品かより、費用対効果や、直感的に「カワイイ」とか「先進的だ」とか購入者が心を掴まれる製品かどうかが重要なのであろう。

かつて小生が中学生時分、ステレオセットを購入したのだがその当時から過当競争の中、オンキョ−・テクニクス・パイオニアを候補にした。当時の差別化の指標は価格ではなく、製品の性能で0コンマ何々の再生力といった耳では嗅ぎ分けられない世界の数字が幅を利かせていた。価格こそ差別化の物差しといった現在とはちがった競争力が求められた時代でもあった。

技術の進歩で、音源の再生力はもはや低価格機でも事足りる時代だ。かつてオ−ディオの雄であったソニ−の復活を願うオ−ルドファンは少なくないはずだ。

(3632)グリ−・・・・・日経の書きっぷりがかなり意地悪い。利益向上のペ−スがいとも簡単にドンスカ・ドンスカ突き上がるはずがないのは当然といえる。それはどうあれ1日のボラは魅力的。
(6755)富士通ゼネラル・・・・猛暑関連。
(7731)ニコン・・・・・ユ−ロ/円の影響は軽微と。2000円接近を待つ。
(6506)安川電機・・・・この情勢で強い数字を出してきたのだから中国関連ニュ−スが来たら大きく跳ねる候補生。

アップル4-6月決算どう消化するか

【速報】アップルが発表した4-6月期の決算は1株利益が9.32ドルとなり、市場予想(10.37ドル)を下回った。売上高は350.2億ドル(予想372.5億ドル)。7-9月期の見通しは1株利益7.65ドル、売上高は約340億ドルを見込んでいる。

NY市場が100ドル超のマイナスとなっている。今日の東京市場が買われる材料は皆無である。唯一の期待のよりどころであったアップル決算だが、あまりにも高い市場予想が一人歩きしておりクリアできずに終わったようだ。今日の東京市場ではアップル=スマホ関連と関連付けられた銘柄群に売り物が集中する可能性が高い。6/4につけた日経平均のザラバ安値8238.96円の更新は規定路線に入っている。

(6101)ツガミ・・・・・今日はくやしいが売りポジで取るしかない。
(6758)ソニ−・・・・・負のスパイラルから抜け出すことは困難だ。
(6506)安川電機・・・・500円割れに狙い目。