兜町 放浪記

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2012年06月

マニュフェストはいらない

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消費税増税の参議院採決がいよいよ秒読み段階に入ってきた。野田総理は本気で正面突破する腹をくくったようだ。その決断を歓迎したい。今政権与党民主党内でおこっている議論の様子と議員ひとり一人の行動・言動をよく目に焼き付けておく必要がある。

なぜメディアの多くが消費税増税の反対派のことを慎重派と報じてきたのか不思議だが、おそらくリ−ク情報を餌に番記者にそう表現させているのだろう。いやらしい裏取引きを想像するに難くない。

マニュフェスト政治の弊害というか、書いたこと以外はやってはいけない・できない・それをやるなら離党するといったこどもじみた駄々っ子政治というか、実に情けない政治状況がここにある。こんな体たらくを放置していたら、選挙前に一筆書きしたことが次の選挙までの政治スケジュ−ルとして決まってしまうことになる。社会主義経済が創意工夫と不断の努力を忘れ、ノルマ(計画)をこなすだけの無競争経済にたよって没落崩壊したように、計画経済ならぬ計画政治が国を誤らせる事態を招きかねない状況となっている。

「国民との約束」を破れないと叫ぶ政治家を冷めた視線で眺める国民は少なくない。それは約束と異なる政治決断を下した勢力を批判する一方で、自ら多数派を形成できないような政策を約束をした無責任さについてはいっさいかえりみない。過去に必要なかったことや、できなかったことが今必要になったとき、過去の約束を大事にするか今を大事にするのか。将来を変えることができるのは過去ではなく、今しかないのである。

もうこれ以上、幼稚な「国民との約束政治」に付き合わされる国民は本当に不幸である。パッと出しの政党マニュフェストごとき紙約束を不磨の大典と仰ぎ、国民負担の後世への先送りするような政局に奔走する勢力を断じて許すことはできない。

マニュフェストなんて百害あって一利もないのである。

(8830)住友不動産・・・・・・少しはスピ−ド調整してくれないと。チャ−ト的には2000円付近の壁は厚いだろうがそこを突き抜けることが出来ればもう一段高もいける感触。
(6753)シャ−プ・・・・・提携先とのゴタゴタが報じられている。悲観論がでてくれば売りが群がるだろう。
(4406)新日本理化・・・・・・毎日1日のなかで下げ場面でとれるような演出が増えてきた。空売りを誘いこんでいるとしか思えない。


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海外高から買い安心感

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海外市場が堅調に推移し、為替も一服局面となっている。この環境ならベクトルは上方向となっていいはずの今日である。昨日は消費税法案の衆議院可決をうけ、消費税増税→→景気後退→→金利低下→→金利敏感株物色→→大手不動産買いと久しぶりに兜町らしい連想買いがみられた。

NY市場が12500ドルから12800ドルの狭いレンジで上下する中、東京市場も8500円から8900円付近で居心地がよくなってしまっている。東京市場が9000円を回復するにはNYダウの13000ドル接近か、2円程度円安必要なのだろう。かといってその後に展望があるわけもなく、数年後の消費増税による景気の冷え込みは確実に降りかかってくるだけに投資尺度を長期的に考えても楽観できる点は皆無であろう。

ここで先のことを心配しても、何もはじまらない。その日に何が動意づくのか先読みする勝負に徹するほかない。市場でもその名が轟く「時々の鐘の音」が更新された。そこに新たに記されたご託宣銘柄が急騰している。過去の仕手相場を見ても、これまで決して表舞台に出ることの無かった直接情報が一般大衆に投げかけられる時代となった。相場に影響力を持つ者が真意はともかく、特定の銘柄の急騰スイッチを押すことができるわけでそのこと自体が当たり前のように続くならば、あまり行儀がいいとはいえない。提灯行列に加わるにも注意が必要だ。

(6101)ツガミ・・・・・強気勝負継続。
(6135)牧野フライス・・・・・戻りを試す。
(8830)住友不動産・・・・・大手不動産で値が最も飛びやすい。


政局混迷でも円高

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円という通貨は日本そのものを材料視することのない極めて稀な通貨だ。あくまで欧米通貨の対極に存在し、国内事情より他国の情勢に過剰に反応する。冷静に見れば現在国内で大騒ぎしている政局も、海外から見ればかわいいものなのかもしれない。

日本では経済的に成功し、そのことが多少でも継続することをバブルと表現する。そういう意味では、日本人投資家の多くがFX等の円高ポジションで大儲けし、円高長者が続出して円高バブルといわれるようでなければいけなかった。米国や中国に比べて景況感が著しく劣ると評価されても円は最強通貨であり続ける。表現力に乏しい日本のメディアも、エコノミストも円相場に対してどういうわけかバブルと表現する向きはほとんど無い。崩壊しないバブルはバブルではないのか。嘘もつきとおせば真実になるというわけか。

せっかくのこの円高を利用して世界のひんしゅくを買う行動を取るのはどうだろう。例えば円を刷りまくって、政府系ファンドを立上げ、世界中の資源権益を買い漁るのはどうだろう。政府は世界に向けて宣言する。

「われわれは世界中の権益確保のため今後も円高を望む。」

ひんしゅくを買って、ドルを買う。まさしく一石二鳥とはこのことだ。こんなこと言い出したら真顔で円の暴落を心配するエコノミストがテレビに登場するだろう。デフレ下でも金融緩和によるインフレを心配するおかしな番人をいただいている不幸は取り返しのつかない事態を招いた元凶だ。


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今週の銘柄チェックリスト(6/25〜6/29)

今週、監視する主な銘柄は以下のとおり。これまで相場の足を引っ張ってきたギリシャ再選挙をあっけなく通過し東京市場に限っては目新しい悪材料さがしに躍起になっている。今週は久しぶりに大きなイベントがない無風市場となる可能性が高い。日経平均の戻り目標をどこに持っていくのか証券系アナリストも読みづらい場面だ。
ここはザックリ9000円乗せがあるかないか程度の違いで、7月月替わり商いに向かって個別材料株物色に火がつく環境が整いつつあることを確認したい。

26日(火)の消費税法案の採決は政局としては十分に楽しめる。もはや小沢につける薬はなく、自爆テロに突き進むだろう。野田は歴史に名を刻むことに異常な執念をみせている。ものの順序の前後はこの際どうでもいい。
消費税法案をきっちり成立させて今を生きる世代のことは、自分たちでしっかり税負担をする世の中に戻さないといけない。

皮肉なもので、もし自民党が与党で、民主党が野党であったなら消費税率の引き上げは実現しなかっただろう。今の与野党の勢力図は消費税法案成立に欠かせない絶妙な天の配置だったと後世に評価されるであろう。

繰り返すが、今週は7月月替わりを控え個別株物色に火がつきそうだ。特に仕手系材料株の動向を注視する。


(6101)ツガミ・・・・・ようやく本格出直りの気配。業績不安を煽るネタは相場の肥やしと解釈する。
(6355)住友精密・・・・買い材料は値動きそのもの。仕手人気化へ。
(8103)明和産業・・・・復活祭りは近い。
(7270)富士重工・・・・・・市場で人気急上昇。
(8830)住友不動産・・・・・・外人が帰ってくるか。

NY安と円安の綱引き

今日の東京市場は、昨晩のNY市場が250ドル安と大幅反落を受けて軟調な展開を予想する流れがある一方、ドル/円で80円台、ユ−ロ/円で100台回復と円安地合いを評価する流れとの綱引きで始まっている。

NY市場と東京市場の関連性を考えるとき、ダウ平均(ドル)と日経平均(円)の絶対値の比較差を見ることがある。これ自体何の説得力もない数字であることは理解していると前置きした上での話だが。昨日までNY市場が12824.39ドル、日経平均が8824.07円でその絶対値の差が4000(ポイント)になっていた。あくまで絶対値の比較なのでその時点ドル/円の為替水準は一切無視しての話だ。この差があまりに広がりすぎているのが現在の弱さを視覚的に印象づけている。

昔ばなしだが、NYダウの10倍が日経平均値相当であった時代があった。せめてNYダウ−2000ポイントぐらいの水準に日経平均があっていいのではないか。現在の日経平均8000円台に何の抵抗感もなくなってしまった自分に不思議な時の流れを感じる。


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