兜町 放浪記

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2011年09月

金融市場悪者論

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海外株式市場が不安定だ。毎朝、海外の指数をチェックするたびにうんざりする投資家も多いことだろう。東京市場がある面で自立した市場として機能できないことが当の震源地よりも調整が長く厳しいものになる要因だ。海外市場の下落からくる実体経済の景気悪化を織り込む動きとはいえ、解決というより市場が納得する政治的着地点までには、相応の時間を要するのはやむを得ない。だからといってそれまでの間、毎日同じネタで下げ続けるのは株価がマイナスになっても足りないことになる。

もし学生に戻れるなら、「市場対国家」をテ−マに論文を起こしたい気分にさせてくれる世界経済の展開が今進行している。17の政府を抱えるユ−ロの意思決定の遅れは、市場から見れば格好の売り材料として写る。たった一国の増税を含む税制改革ですら何十年もの時間を費やしても実現できないのに、17カ国が同時に、しかも市場が納得するような政治的にシンクロナイズした行動をとることはきわめて非現実的なことであろう。

「これは政府と市場との戦いだ。市場への政治の優位性を確立しなければならない。」とは2010年5月のギリシャ支援合意後のメルケルドイツ首相のコメントだという。市場に対する政治の優位性の確保は、政策当事者、政府当局者ならだれもが適えられるものならかなえたい夢物語だろう。経済の一部に過ぎないマ−ケットが、政治を揺り動かし、政治に催促をし、政治家の首をも挿げ替える機能をもつことに反発することや苦々しい思いをもつことは理解できる。

日経平均が暴落しても、明日の生活が変わることはない。水道もつかえるし、電気もつく。大震災と比較するにはとうてい及ばない。過剰な不安感から冷静な方向感を失ってはならない。(dfb)
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月替わりを控え

欧米市場に落ち着きが出てきたようだ。過度の不安感から下げ一辺倒の展開から、好材料を探そうとする気分がでてきたなら好ましい。それを受けて東京市場では、月替わりを控え投資家心理が好転してくるか。スタ−トは海外高に正比例できるのか、様子見気分の強い展開を予想する。

昨日も建設株に物色むかったように、ここにきて復興需要が期待できる銘柄を物色しようとする流れがでてきている。神戸震災の時も、震災後約半年たってから復興の実需が出はじめたことから時間的にいよいよか?というところなのだろう。

投資家が持つ、円高=株安の心理を変えるにはどうしたらいいのだろう。バブル期はいわゆるトリプルメリット株が大活躍した。円高・原油安・金利安として電力株を・不動産・商社など人気化したものだった。ある種の証券会社の作り上げたキャンペ−ンに2000万投資家が乗っかった時代だった。現在の76円台膠着が続くようでは10000円回復すらおぼつかないかもしれない。

東京市場で個人投資家が生き抜くには、デイトレ的手法しかないかもしれない。NY次第で今日の動きが決まる市場はそう簡単に変わることは無い。

(6135)牧野フライス・・・・・・機械株出遅れ。
(5214)日本電気硝子・・・・・ショック安後のリバで使いたい。
(8001)伊藤忠商事・・・・・・・こまったら商社株は通用する。
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ドキがムネムネしてきた

気持ちいいほどよく下がる展開になってきた。相場全体が連日暴騰することはなくとも、連日暴落することは簡単なのがよくわかるというものだ。ドキがムネムネしてきた。これもまた快感にかえていかなくては一人前とはいえない。

今回の下げは、海外要因なので特に悲鳴らしきものは聞こえてこない。というより怒りのぶつけどころが無いといったほうが適当かもしれない。25年間でもっと酷い下げがたくさんあった。新聞のカラ−化のさきがけであった産経新聞が新高値は赤、新安値は青で表示していたがほぼ半年間、真っ青だった時期があった。記憶では。あのバブルを転げ落ちるgを体感しているから気力はまだまだ萎えることはない。

日本経済も、株式市場もある水準にくれば誰かが助けてくれるなんて、甘い幻想を持ってはいないか。今の東京市場にそんな空気が漂っている気がする。(dfb)

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↑ここから追撃売りってアリですか?。いや無いだろ。

今週の銘柄チェックリスト(9/26〜9/30)

今週、監視する主な銘柄は以下のとおり。混乱する海外市場をうけ東京市場もその影響をモロに被るだろう。先週は立会いが3日間と動きにくい週だった。休みの多い東京市場にとって、このことが不幸中の幸いとなればいい。先週末NY市場が、下げ止まって終わっている。週末のポジション調整の買い戻しなのか、値ごろ感から押し目買いが入ったのか、今晩が正念場だろう。今週も海外次第の展開が続く。

これまでも指摘してきたが、9月末を前にそこ通過すればという流れは毎年恒例のことだ。目先は、これまで株価水準に関係なく売り込まれていた景気敏感株、中でも設備投資関連株のリバウンド取りに短期資金が向かうだろう。

(6506)安川電機・・・・・・今の下げ相場は理屈を受け付けない。取れる相場は必ずくる。
(4205)日本ゼオン・・・・・700円スレスレまできた。買いゾ−ン。
(6135)牧野フライス・・・・機械株は売られすぎ水準にある。オ−クマ、東芝機械にも割安感がある。
(6665)エルピ−ダメモリ−・・・また500円割れ近辺でひと仕事狙い。
(dfb)

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↑ 金融市場の過度の調整が実体経済を必要以上に傷める。一時的な景気後退の伝播の速度は鳥インフルエンザのようだ。

厳しい下落の欧米市場

週末海外市場で厳しい下落局面にさしかかってきた。理由は後講釈でいくらでもつけられるが、ギリシャ問題が決着するメドすらたたないことからまず欧州市場が過剰に混乱している。米国も財政問題に対する政治の決定力の低下を懸念するところから調整しはじめたものの、投資家のタイムリミットで懸案が片付かないことに対する嫌気売り・不信感が最高潮に達している状況なのではないか。

金融市場の期待とはやっかいなもので、思い通りにならないと自壊への道を突き進むことがある。声には出さないが、まるで相場の指数で当局に救いを求めるかのように。

本来、実体経済の調整は金融マ−ケットほど男性的に一気に表面化しない。だが現代の世界経済は金融市場のサディスティックな暴落を契機に、一気に実体経済がその影響をかぶり、正常な範囲内であろう消費の循環サイクルのリズムを掻き乱されれるという構造が出来上がってしまっている。

グロ−バル経済のもと、金融市場の調整は、その感染力はリアルタイムだ。かつてシルクロ−ドで異文化を手にした頃のほうがどれほど穏やかな時の流れであったことだろう。時(とき)が衝撃を薄めてくれる時代はもうあり得ないだろう。

金融市場の衝撃は国情や経済状況には一切関係なく襲ってくる。とくに日本は自律反発ができないマ−ケットだ。東京市場の下値はギリシャとオバマとバーナンキに決めていただくことになる。(dfb)
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↑やっと関東も秋の気配となりました。