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昨年暮れの26日、「兜町の風雲児」といわれたK氏が亡くなったと報じられている。ベテラン投資家ならば知らぬ者はいない、株の世界では無類の神通力を持つ人物であった。

バブル全盛期にあって、「K氏介入銘柄らしい」と噂が立てばたちまち株価が急騰する。目立った材料もないのに上昇する株にはどこからともなく「K氏銘柄」と囁かれる。

そんな大物がチャラチャラとメディアに登場することもなく、ひたすらその存在を消し去ろうとする。伝説も神通力も、手がけた銘柄の成功だけでなく、表舞台に姿を一切見せないことでさらに輝きを増す存在感が個人投資家のファンを増やしていったと思う。

晩年の新日本理化の相場の時のこと。K氏がブログをはじめているとネット上で知った。それまで長らく消息不明だった「K氏」を私は忘れたことはなかったから、ちょくちょくグ−グルで彼の名前を検索しては思い出の相場を振り返っていた。

そこに何やら新日本理化を思わせる内容を感じ「えっ」ときた。というより「これは大変だ」を直感した。その当時はまだ「失われた20年」の真っただ中で円高・株安の流れの中に日本経済がどっぷり浸かっているときだった。多くの個人投資家が「買い」で儲けることを忘れていた時期の「救世主の復活」だった。

その後の紹介銘柄の伸び悩みは賛否があろう。そのブログ記事で逮捕・起訴されるなど最後まで株の浮き沈みのように波乱の人生であった。株式に関わる情報開示の公平性が行きわたり、誰もが板状況を見ながら売買するようになり、買い占め・売り逃げが難しくなった。一匹狼のようで、実は集団プレ−で相場を築いたK氏のような人物はもう2度と現れないだろう。兜町から最後の大物仕手が消え去った。
(6323)ロ−ツェ・・・・・IPS細胞をはじめとする各種細胞の自動培養機器を開発する隠れたバイオ関連銘柄。上方修正をきっかけに売り込まれたが、チャ−トはうなぎのぼりだ。昨年9月高値を取りに行く勢いにつきたい。

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