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週明け7月19日の東京市場には個人投資家が非常に大きな影響を受けるであろう東証マザ−ズ指数先物の上場が控えている。この2週間でマザ−ズ指数は10%強の下げとなっており、任天堂人気に沸き立つ1部市場とは正反対の厳しい調整となっている。

新興市場を対象とした初めての上場先物であると同時に、東証マザ−ズ指数の算出方法が「上場する全銘柄を対象として算出される時価総額加重平均型の指数」であることで、時価総額の大きい個別銘柄に対し、個別企業業績とは関連性を持たない先物指数に絡んだ売り買いが予期できない株価変動をもたらすリスクが増す。

現物市場のリスクヘッジが本来の存在意義である先物取引ではあるが、現実の金融市場では先物市場の乱高下によって現物市場の振れ幅が増幅されるといった「本末転倒」が繰り返される。

「現物を売って、先物を買う」裁定取引によって、「イヌのシッポが胴体を揺らす」と揶揄されるような下落局面をより長く大きくし、市場のダメ−ジで儲けようとする力が新たに加わることになる。本来のリスクヘッジどころか、リスクを騒ぎ立てることで、先物で勝負するといった投資家が増えるのは現物市場を裏作畑に格下げするに等しい愚行である。

この流れは個人投資家にとっては「避けては通れない道」である。東証マザ−ズ指数先物の上場は必ずしも新興株市場に良い事ばかりではない。新たな凶器になるかもしれないと警戒したい。
(3938)LINE・・・・・収益改善の展望に乏しく今後はジリ安か。

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