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業績の悪化がつづくシャ−プが経営の再建立て直しのために国内外で6000人規模のリストラを実施することが報道されてから約1年になろうとしてる。その後のシャ−プに関するニュ−スは企業存続に関するものばかりで、新商品や業績の改善といった明るい話題は影をひそめている。

一世を風靡した「液晶のシャ−プ」は世界中に普及していたブラウン管テレビを一斉に壁掛けテレビに転換する史上最大の特需に鼻息が荒いのもつかの間だった。

技術力に優れたものの、商品の性能差が不便を感じさせないほどの違いでしかないとき、モノをいうのは価格である。同レベルの製造装置さえ手に入れれば、あとはコスト競争のみの戦いとなり結局KOダウンである。

シャ−プの現況は日本企業が衰退するときの典型でもある。だからといってゴミ同然かというとその反対で、海外の同業他社からみればまさに「宝の山」。しかも価格は訳あり商品扱いで、見た目は悪いが中味は一級品とくれば行列が出来て不思議でない。

今回の「シャ−プ再建大筋合意」の持つ意味は、一企業の存続問題ではない。海外企業にとって、真似ることすらできない高機能商品を製造するノウハウを二束三文で手にする機会を未然に防いだのである。もしこの対処法が違うものであったら、やがてそれは他の日本企業へ安値攻勢として跳ね返ってくる馬鹿げた構図が目に見えている。
(4777)ガ−ラ・・・雪崩れに巻き込まれたが500円接近は妙味大。
(9501)東京電力 ・・・円高・原油安でホクホクなのはココぐらい。中長期なら国債以上の金融商品だろう。

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