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今日の東京市場は週末と月末が重なる取引だ。週明けには文化の日があり飛び石連休のカレンダ−が控える。あまり大きくは動きたくならない1日だ

(6758)ソニ−の業績が復調してきた。今日はソニ−株の動向が注目される。事業の構造転換には時間がかかっているが、オ−ディオ・ヴィジュアル製品からイメ−ジセンサ−関連事業へのシフトが軌道に乗ってきた。

ソニ−は昨年の9月に突如、2015年3月期の連結当期純損益予想を2300億円の赤字に大幅下方修正した。アベノミクス以降、円安により多くの企業が収益の改善から拡大に進む中で、ソニ−だけが取り残された形となっていた。

市場が5年ぶりの上期最終黒字を素直に好感するのか。日経紙面の書きっぷりは肯定評価だがマ−ケットは時に反対方向に振れることがある。ソニ−復活の期待は大きく、それに応えるのは容易ではない。

国内では、年齢の高い世代にこそ今でも国内ブランドを無条件で選択する感覚が残っているものの、若い世代には海外メ−カ−の製品に対しても購入時の「ためらい」のような感覚はない。どこの国の企業の製品かより、購入者が心を掴まれる製品かどうかが重要なのであろう。

そこにソニ−の持つ技術が組み込まれ、「SONY]の4文字があるだけで商品を購入する人たちがまだまだ多くいるはずだ。今回の決算ではイメ−ジセンサ−といった「SONY」の文字が見えないところから着実に復活していることを示している。
(6758)ソニ−・・・・・UBSが目標株価4200円としている。業績の回復力が株価の反発バネに置換わるのは厳しいか。
(3401)帝人・・・・中間期上方修正を公表。株価はあまりに地味すぎる。