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4年に一度のオリンピックで2連覇している男子水泳100・200M平泳ぎでロンドンオリンピック選考会ながら日本新記録で優勝するとは本当に凄い選手だ。彼を見ているとそのアスリ−トとしての身体能力もさることながら、その調整能力のすばらしさに頭が下がる。彼の強さの秘密はその身体のピ−クを4年に1度のツボに正確に持っていくことにある。まさに渾身の一撃で相手を倒す必殺仕事人といえる。

オリンピックでの金メダリストの連覇ほど難しいものはない。大抵の金メダリストはその後の競技ではすべて勝たなくてはならない心理的状況下に置かれ、常に勝ち続けようしてしまう。目立たない国内レ−スで平凡な成績となれば即座に手を抜いていると揶揄される環境におかれてしまう。女子マラソン金メダリストの高橋や野口がその後の選手生活で苦しんでいる姿をみるのは気の毒でかわいそうなほどだ。

それに引き換え北島はオリンピックが終わると完全にオフモ−ドチェンジする。国内レ−スで平凡なタイムで終わっても悪びれることもなく、当然として意に介さない。メディアはすかさず衰えを指摘する記事につなげたがるが、4年後にはキッチリ仕上げてくる。ピ−クを維持することより、いったん息を入れピ−クアウトをしっかり経る事。そこから体と心をリセットしてピ−クにもっていく調整のほうがより高みにたどり着けると意図しているかのようだ。

彼の泳ぎを見るたびに「ピ−クを維持する必要なんかどこにあるんですか。4年に一回、トップスピ−ドが出せなきゃ意味がないじゃないですか。」とうったえているようで、その自信と心意気を感じてしまう。

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