今日の東京市場は、ザラバに東電賠償支援法案の閣議決定されたとの報道を受け、東京電力に売り方の買い戻しと短期資金が入りS高で引けるなど、電力株が切り返す展開となり久々に活況の動きとなった。

閣議決定の中身は、東電が新機構から資金援助を必要とする場合は、運営委員会の議決を経て、資金の交付や株式の引き受け、融資、社債の購入などを行うとし、機構は必要な資金を政府保証債の発行や、金融機関からの借り入れで調達できるなどとして、市場が不安視する株主責任について特に踏み込んだ文言は一切なく、従来発表通りのスキ−ムに沿ったものであったことに対する安心感が出てきたようだ。

これまで過剰な不安感により震災前の10分の1まで売り込まれていたので、このあたりでショ−トカバ−が入ってもおかしくない水準であったことは間違いない。相場的に明日以降が正念場となろう。

やはり、戻り相場の主役は、下げ相場の主役だった電力株になるだろう。東電株がデイトレの鉄火場と化すのは間違いない。(dfb)